18:29「あたしたちが小さいころ、批評家っていったら、モンのすごく頭がよくって、いろんなことを考えていて——なにしろ、世の中で一番尊敬できる人たちだと思ってたじゃない。それが、今、ゼロアカじゃあ、あたしなんかより頭の悪い人たちが書いてるんだから、あんなもん読む気がしない」 以上は、今月の『ユリイカ』でとうとう特集まで組まれた話題の書『日本語が亡びるとき』からの引用である。ただし、引用文中にある「批評家」は原文では「小説家」であり、「ゼロアカ」は「日本」である。いずれも、僕が勝手に置き換えた。この水村美苗氏の著書において上のセリフは、「アメリカの著名な大学の先生」である「日本女性」の発言として出てくる。 ところで、そもそも僕はどうして「小説家」ではなく「批評家」になりたいなどと思ったのだろうか。批評家になりたいと思ったのは高校生の頃だが、それは、小説なんていうものは「あたしなんかより頭の悪
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