麦焼酎トップ、三和酒類の2012年７月期売上高は503億2,400万円。前年より２億100万円の増収となった。同社は人気商品「いいちこ」を擁し04年587億2,800万円を売り上げた。 しかし、その後は芋焼酎ブームや大手の甲乙混和麦焼酎の攻勢もあり減収に転じ、11年７月期は501億2,400万円に落ち込んでいた。芋焼酎最大手、霧島酒造の12年３月期売上高は510億円に伸ばしており総合トップが入れ替わった。 ただし、南九州産原料に拘る霧島酒造は急速な業績の伸びに生産が追い付かず計画出荷が続いている。業界関係者は「黒キリが手に入りにくい中いいちこから焼酎ファンになった人の原点回帰が起きているのではないか」と分析。今回の増収は「次の業界変動の予兆」という見方もあり両社及び酒造メーカーの動向に注目が集まる。 ※記事へのご意見はこちら
