【モスクワ、ドネツク(ウクライナ東部)時事】ウクライナ東部ドネツク州スラビャンスク近くで20日未明、親ロシア派が占拠する検問所を別の武装集団が襲撃して銃撃戦となった。ロシア国営テレビは双方合わせて5人が死亡したと伝えた。ウクライナ内務省は親ロシア派3人の死亡を確認した。 武装集団の正体は不明だが、ロシア国営テレビは、反ロシア派の過激組織「右派セクター」による襲撃の可能性を示唆している。国際社会が目指す緊張緩和は遠のきそうだ。 ウクライナ国家安全保障・国防会議のシュマル副書記は交流サイトで、ロシアの謀略だと主張した。右派セクターは関与を否定した。 ロシア国営テレビによると、不審な車数台が近づき、検問所に向かって銃撃を加え、親ロシア派3人が死亡した。親ロシア派は武装部隊を増派して応戦し、襲撃者2人を殺害した。車からは「右派セクターの紋章と大量の武器が見つかった」という。