2020年のアメリカ大統領選で、国境・移民政策が重要争点のひとつになるのは間違いない。トランプ大統領は、2019年もメキシコとの国境沿いで取り締まりを強化し続けてきた。自らのウクライナ疑惑が注目されている間もだ。 2020年、トランプ大統領が再選に向けて不法移民対策の実績を声高に強調する姿が浮かぶが、国境沿いでは行き場を失った移民が漂流し、トランプ政権の政策は非人道的だとの批判が高まっている。 【国境に移民を寄せつけない“メキシコ待機政策”】 カリフォルニア州と接する国境の町、メキシコ・メヒカリ。去年10月、多くの移民が滞留している施設があるとの情報を得て、その場所へと向かった。 着いた場所にあったのは、一見、頑丈そうな2階建ての建物。中庭からは、それぞれの階に並ぶ部屋の扉を見渡すことができる。訪れたときは、中庭で多くの子供が遊んでいた。 ここは「移民の宿」と呼ばれる一時的な宿泊場所だ。元
