ポートレートの分野を中心に幅広く活動する河野英喜さんが、写真展「飴色の夕景」を開催する。 懐かしい絵日記のように描く モデルの三浦理奈さんと出会ったのは昨年、彼女が15歳のときだ。「時折見せるあどけない笑顔がどこか懐かしかった」と、河野さんは三浦さんの第一印象を語る。 「撮影は11月からスタートしました。イメージしたのは“昭和から平成の邦画スチール”のような、とある日常の瞬間を切り取ったスクラップ集。元気いっぱいの夏の季節感も出したかったので、横須賀では夏服などで撮影し、1月には伊豆で冬服をベースとした衣装で撮影しました。横須賀、伊豆とロケ地は異なりますが、海を軸に、彼女が住むひなびた漁村という設定です」 河野さんは、三浦さんの自然で屈託のない表情を狙った。話しやすい空気を作り、顔合わせのときから積極的に撮影して関係性を築いていったという。 「初めはぎこちなさがあって当然。気になんてしませ