東京都の猪瀬直樹知事(67)が、医療法人「徳洲会」グループから5千万円を受け取っていた問題で、徳洲会の徳田虎雄前理事長(75)が資金の提供前、次男の毅(たけし)衆院議員(42)に「足がつかないようにしろ」と指示していたことが、徳洲会関係者の話でわかった。資金提供の跡が残らぬよう、振り込みなどでなく、毅氏からの手渡しになった可能性が強まった。 関係者によると、昨年11月中旬の資金提供の数日前、虎雄前理事長が毅氏に電話で「向こう(猪瀬氏)に取りに来させろ」と指示。毅氏が「議員会館でやりましょうか」と質問すると、虎雄前理事長は「足がつかないようにしろ」などと、重ねて命じたという。