台湾の与党・民進党の元職員で、民主化や社会教育などに取り組んできた40代の男性が、今月19日に中国を訪問して以降、行方不明になったとして、家族らが24日、台北市内で記者会見した。国際人権組織「アムネスティ・インターナショナル」も同日、男性の消息に関する情報を公開するよう中国と台湾の両方の当局に求める声明を出した。 人権団体「台湾人権促進会」などによると、男性は19日にマカオから中国の広東省珠海市に入り、連絡が途絶えた。男性は中国の人権状況に関心を抱き、インターネットなどを通じて台湾の民主化の経験を発信していたほか、中国の知人に書籍を送っていたという。(台北=西本秀)