広島の平和記念公園で、同地で開催された「ノーベル平和賞受賞者世界サミット」から日本原水爆被害者団体協議会に贈られた「平和サミット特別賞」を受け取った原爆生存者の坪井直(Sunao Tsuboi)さん(左)と谷口稜曄(Sumiteru Taniguchi)さん(2010年11月14日撮影)。(c) AFP/Yoshikazu TSUNO 【8月8日 AFP】広島に落とされた原子爆弾で被爆した坪井直(Sunao Tsuboi)さん(87)の顔に今も残る傷跡は、福島第1原発の事故を受けて原子力に対する警戒感が広がる日本に、核の猛威を厳然と突きつける。 米軍の爆撃機から落とされた1発の爆弾は焦熱で一瞬にして人々を焼き、さらに放射能によってその後何日も何か月もかけて約14万人の命を奪った。核の時代の到来だった。 それから70年近くが過ぎ、人類史上初の核攻撃を生き延びた人々の数は減りつつある。その1人