この画像を大きなサイズで見る 交渉を有利にするために犯人が人の身柄を拘束する ”人質” をとる行為は昔から世界中のいたるところで行われている。国家間で人質をとることは、かなり長い間容認されてきた。古代や中世では他国と条約や合意を結ぶときに互いに相手に裏切られないための手段として使われてきた。重要人物の子弟なども含め、ローマ帝国時代にも属州の忠誠心を確実なものにするためにしばしば行われていた。 しかし、18世紀には、国同士の政治的な取引に人質を使うことは、めったになくなってきた。1949年、ジュネーブ条約で国際法のもとでは人質は戦争犯罪だと正式に定めた。 今日では、人質をとるのは犯罪者や情緒不安定な個人、もしくは政治的メッセージを発したいテロリストグループに限られている。 人質をとればかなりの注目が集まり、身代金をとれる可能性があるため、こうした事件は定期的に発生する。イスラム国のようなグル