高野秀行の魅力は高い親和力だと思っている。ノンフィクション作家は好奇心が強いのは当たり前。しかし相手のことを無視して、自分の取材のためだけに突き進み、相手に嫌われるまでになるのは、作品としてすごいと思っても、ちょっと嫌だ。 大学時代に怪獣さがしに行ったデビュー作『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)からその態度は全く変わっていない。好奇心はいっぱいで、何か異質なもの、奇異なもの、知りたいものに果敢にアプローチしながら、最初はどこか奥ゆかしい。相手や同行する仲間に気を遣い、ちょっとしたことでも“エライ”“すごい”“感動した”と子供よりも素直なのだ。そしていつの間にか輪の中に入ってしまい、取材なんかはそっちのけで、自分から楽しんでしまう。それが彼の文章からにじみ出ているのだ。 新刊『移民の宴』でもその様子は変わらない。本書では「隣に住んでいる外国人はいったい何を食べているのか?」という素朴な疑問
このところフランクフルトの税関で立て続けに演奏家のバイオリンが課税対象になってその場で払えない高額であるため没収された、という件が話題になっている。 http://matome.naver.jp/odai/2134941753199027401 http://nofrills.seesaa.net/article/296070497.html あららー、と思っていたら10日前私が日本からドイツに戻ってきたとき、見事にフランクフルト空港ターミナル1の税関で引っかかった。私は近年税関で捕まることは滅多にないのだが、今回はいかにも移民風な安い布製のでかいスーツケースにボロい小さなボストンバックだったんで、怪しい、と思われたんだろうな、と捕まった瞬間に思った。以前はかなりヨレヨレの格好していたからよく捕まっていたものである。 とはいえ今回なにが問題になったかというと、スーツケースに一杯入っていた両
プロのスリはありとあらゆる手口を使って、旅行者や観光客から盗みます。スリの標的にならないようにするために、「アメリカ一フレンドリーなエンターテイナーのスリ」であるGene Turnerさんは、スリ被害を警告する看板を見た時が危ないと言います。「スリ被害が多発しています!」というような看板は、いい警告のように思えますが、それを見た瞬間に思わず自分の大事なものを確認してしまうという逆効果もあるのです。 パンツにはポケット4つ、ジャケットには6〜8つポケットがあるスーツを着ている男性がいます。財布、現金、クレジットカードは、その10〜12のポケットのうちのどこかに入っているはずです。スリは、10のポケットをすべてあさったりはしません。スリの警告をしている看板を見た時に、その人がどこを確認しているかを見れば、大事なものがどこにあるか正確な場所が分かるからです。これで被害に遭う確率がかなり高くなりま
男の子ならプラモデルやミニ四駆を組み立てて、ゴツゴツと無骨とした外観に「カッコイイ」と目をキラキラさせたでしょう。それは大人になっても一緒で、遊びはスケールを増して、自転車を組み立てることもできます。フレームからパーツを選んで作り上げた自転車がアメリカ大陸を走っています。野外でキャンプするテントや、料理するストーブも自転車の旅には必要で今回は新調しました。旅を続けていくと、何にしてもこだわりがでてきます。 こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。日本一周で1年、世界一周で5年は旅をしています。その間にたくさん失敗しては勉強しました。そんな経験を生かして、新しい旅に向けて装備を整えました。今の時点における旅の自転車とキャンプ用品へのこだわりを紹介させてください。 日本から南アフリカまで自転車で走るのに3年かかりました。酷使した自転車はいろいろとガタが来ていたので、再出発のた
港区「暗闇坂」 by 古口準一 ■ 全国 坂のプロフィール 2024.6.23 up ■ 坂研究会の記録 2024.3.28 up ■ 研究発表 坂学事始め 瀧山幸伸 平成『富士見坂』事情 井手のり子/小林奎一郎 切支丹坂考 松本崇男 坂に参道を分断された諏訪神社 「宮の坂」と「宮の前の坂」 中垣創三 坂出典年表 (Excel) 俵元昭/井手のり子 江戸名所図会に見る「坂」 井手のり子 坂研究とエビデンス 渡邊一夫 2022.4.1 ■ 寄稿 中京の坂 原征男 坂の話 中村雅夫 神楽坂の坂 平松南 et al どりこの坂 松本耕一 物語を運ぶモノとしての坂 古田マリ 富士見坂考 松本崇男 坂歩き雑感 小谷武彦 坂のある街 遠藤武夫 都電の走った坂道・今昔 原征男 江戸坂見聞録 松本崇男 鬼平犯科帳の坂 檜貝哲哉 麻布の坂をあるいて 佐藤雅美 海と船が見える坂道 吉田秀樹 2021
バイクメーカーや大手ディーラーが市町村などと組んでイベント開催、というパターンはよくある。でも主導権、あるいは仕掛け手はほとんど企業側だ。ところが埼玉県の小鹿野町は違う。自治体が先頭に立ってツーリングライダーを呼び込もうとしているのだ。バイク乗りを迎えるための看板が随所にあり、そこにはOGANOの字をバイク形状にした町指定のマークとともに、「Welcom Riders in Ogano!」とある。町役場の正面広場横にある公衆トイレ&休憩所の建物にも、その大看板が掲げられているほどだ。 さらに今年は、大規模なバイクミュージアム“バイクの森おがの”も5月からオープン。5月3日は専門誌のミーティングが開催されたこともあり数百台ものバイクが集まった。 この注目を集めている小鹿野町と、そこに集まるバイク乗りたちを取材してきた。最も賑わうことが確実な日をあえて避け、5月4日に訪れたのだが、それでも
直近12ヶ月間の投稿を全て表示します。 皆様から御投稿いただいている林道の情報です。オートバイツーリングや林道ドライブ、MTBサイクリングなどにお役立て下さい。“林道名”をクリック・タップすると、林道データベースの当該のページに移動します。“題名”か“WebMasterうーたん”をクリック・タップすると、林道データベースのページの林道情報の段落に移動します。 荒西林道 題名:2024/11/27に走行 投稿日:2024/12/04 東側の温泉横から進入しました。brダート開始から5km程度(支線との分岐のすぐ先)で土砂崩れとなっており通行不可でした。分岐までは路面も良く、問題無く走行可能でした。br万九郎林道を使えば道中の向こうに行けそうですが、この時は確認しませんでした。 播磨谷林道 題名:2024/12/02 投稿日:2024/12/04 石神越からの分岐部分にバリケードがありました。
関哲行 旅する人びと(ヨーロッパの中世4) 岩波書店 2009年 viii+300+10頁 序章 「他所」への憧憬 第1章 移動の動機と条件 第2章 祈りと贖罪の旅 第3章 移動と労働 第4章 学びと説教(伝道)の旅 第5章 外交交渉と儀礼の旅 第6章 女性とマイノリティー 結論 超克される異界 参考文献 索引 * * * * * * * * * * 読みはじめはちょっと硬いかなあと思っていたが、最後まで読むとそうでもなかった。社会学や人類学の概念を織り込んでいるので飲み込むのに少し時間のかかるところもあるのは確かだが、テーマが旅であるためにでてくる具体的な人名地名と旅程図がそうした抽象性を和らげる。 著者がスペイン史家であったから成功しているのだろう。日本語で読める中世の旅を扱った書物として、オーラー『中世の旅』、ハルトゥング『中世の旅芸人』、ライヒェルト『世界の体験』、ズムトール『世界
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