台風21号や低気圧の影響による関東から東北にかけての記録的な大雨で、千葉県は27日、新たに同県茂原市の50代の女性が行方不明になっていると明らかにした。死亡者は同県と福島県で計10人、行方不明者は2人になった。死者10人のうち5人は乗車中に浸水で流されるなどした「車中死」とみられる。避難に有効とみられてきた車だが、リスクも浮かび上がった。 【写真】千葉県茂原市で行方不明者の捜索をする自衛隊員 千葉県で亡くなった9人のうち4人が、冠水した道路で車が水没したり、車ごと川に流されたりした被害者だ。長柄町(ながらまち)では、車で避難中とみられる80代男性が川の水に車ごと流され死亡。福島県相馬市でも60代女性と30代の息子が乗った軽乗用車が流され、翌朝、市内の砂浜で女性の遺体が見つかった。息子も行方不明となっている。 実は台風19号による大雨でも同様の被害が相次いでいた。栃木県足利市では、家族が運転