筆者は今年4月、福祉国家として名高いデンマークを訪れた。そして、デンマークの若いカップルの子育て家庭を訪問し、日本以上にシェアの考え方が暮らしに浸透していることに驚かされた。 シェア文化は日本でもずいぶんと浸透してきたように感じる。24歳の筆者も、1年半前からシェアオフィスに入居し、海外旅行はすべてAirbnbで宿を予約する。 一方で、結婚した夫婦がシェアハウスに入居する事例や、ベビーシッター以外の子どもに関するシェアリングサービスはいまだに目にする機会が少ないし、私自身も抵抗感を感じるものが多い。子育て世帯のよりパーソナルな環境におけるシェアが、一般的に受け入れられるようになるまでには、もうしばらく時間が必要かもしれない。 そんな私がデンマーク子育て家庭を2つ訪問する中で驚かされた、暮らしに浸透するシェア文化に迫る。 まず訪れたのは、生まれたばかりの3カ月の赤ちゃんがいる20代の夫婦の家