ファッションライター倉野路凡さんが今気になるモノ、従来愛してやまないモノについて綴る連載第7回。「倉野さんにとって英国靴といえば?」「チャーチ!」と即答が返ってくるほど思い入れの強いブランド靴について。しかもオールドチャーチについてブランドの歴史を交えつつ語ってもらいました。 Church'sは「チャーチーズ」が正しい発音だと思うのだが、昔から日本では「チャーチ」と呼ばれてきた。おそらく1965年に大塚製靴が輸入を開始した時点でチャーチと呼んでいたのだろう。ここでは馴染み深いチャーチの名称で統一しておく。 チャーチは1873年に英国既製靴の聖地として知られるノーザンプトン(Northampton)で創業した靴メーカーだ。250工程にも及ぶグッドイヤー・ウェルテッド製法(製法についての詳細は革靴通は知っている、基本の革靴3製法。の記事をどうぞ)を守る、英国の真面目な老舗でもある。 その一方で