任天堂が30日発表した2009年4〜6月期連結決算は、売上高が前年同期比40.1%減の2534億円、最終利益が60.6%減の423億円と大幅な減収減益となった。“独り勝ち”ともいわれた同社の業績が4〜6月期で減収減益となるのは4年ぶり。主力の据え置き型家庭用ゲーム機「Wii(ウィー)」の販売がソフト開発の遅れなどで、前年同期の半分以下に急減してためだ。ソフトの投入でゲーム機の販売を底上げする「成功の方程式」が崩れた。 10年3月期の業績予想は、今後のソフト投入が貢献するとして、売上高1兆8000億円、営業利益4900億円、最終利益3000億円に据え置いた。 Wiiの全世界の販売台数は、223万台と前年同期からほぼ半減。前年同期は「マリオカートWii」「Wii Fit」など人気ソフトが発売され、販売を牽引(けんいん)したが、今年は人気ソフトが不在。起爆剤として期待していた「Wiiスポーツ