国立メディア芸術総合センター(仮称)の計画案 アニメやマンガ、テレビゲーム……。「オタク文化」とも言われる日本の新しい芸術分野を発信する「国立メディア芸術総合センター」(仮称)の計画に賛否が渦巻いている。建設費はしめて117億円。予算は成立したものの、国会では「バラマキの象徴」と集中砲火を浴び、総選挙でも格好の攻撃対象になりそうだ。具体像はいまだ煮詰まっていない「アニメ・マンガの殿堂」、どうなる? 「野党からいろいろ揶揄(やゆ)されたが、正しいイメージで注目度を高めたい」。塩谷文部科学相は繰り返し口にする。 「揶揄」の代表格は、民主党の鳩山由紀夫氏の国会質問だ。「なぜ117億円も投じて巨大国営マンガ喫茶をつくるのか」。代表になる前の4月、麻生首相のマンガ好きに触れつつ口火を切り、他の野党も繰り返しやり玉に挙げた。ついには身内である自民党の「無駄遣い撲滅プロジェクトチーム」も「こんなハ