cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日
2015年10月18日、都内でMIT(米マサチューセッツ工科大学)メディアラボと朝日新聞社の共催による「未来メディア塾2015」が開かれました。「Draw the Future ともに未来を描き、展望を語らう」をテーマとする同イベントの基調講演では、MITメディアラボ所長・伊藤穰一氏が「今後の社会における人間と機械 (人工知能)」について、世界初公開となる統計学に基づいたインターネットのデータ分析の実例や、Googleをはじめとする、シリコンバレーの企業で議論が進められている、自動運転車の完全自動化について紹介しました。 ソフトウェアの問題を解決するマシン・ラーニング 伊藤穰一氏(以下、伊藤):今日は、うちの研究をいくつか紹介をしたいと思います。 控え室でも話してたんですが、文系の業界、例えばジャーナリズムなんかは数学が嫌いだから入ったっていう人が結構多い。 けど、コンピューター化が進むこ
2013年4月8日、全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会は記者会見を開き、1枚500円のDVDを配布した。その映像はテレビで繰り返し流れ、少女が激しくけいれんする姿に人々は心を痛めた。 一方、以下の映像は「偽発作」と呼ばれる症状のものだ。偽発作(Pseudo seizure)とは、心の葛藤やストレスが引き金となって手足をばたつかせたり全身をくねらせたりと、けいれんのような動きを見せる発作のことであり、子宮頸がんワクチン導入以前からよく見られる。偽発作なのかけいれんなのかは、DVDに記録された患者と同様、脳波を見なければわからない。 偽発作を起こした女性。20秒ほど身体を左右に揺らし続ける動きが続く https://www.youtube.com/watch?v=7EGYb0ajQ6E 男性の偽発作の例もある https://www.youtube.com/watch?v=KUqlIT9SXr
2014年9月に長野で行われた一般社団法人・日本線維筋痛症学会の“子宮頸がんワクチン”セッションの会場に、医師の姿はまばらだった。大半を占めるのはメディアと被害者連絡会の関係者たち。西岡久寿樹理事長(東京医科大学医学総合研究所)による“HANS(ハンス)”についての説明に頷く記者や涙ぐむ被害者連合会の関係者らしき人たちもいる。しかし、ここから医学的なディスカッションが生じる気配はない。 2006年に誕生した子宮頸がんワクチン。原因ウイルスのHPVを発見したツアハウゼン博士はノーベル賞を受賞している(画像:JOE RAEDLE / GETTY IMAGES) 仮説に仮説を重ねて 「病気」をつくる医師たち HANSとは、14年に入ってから西岡氏らが提唱している「子宮頸がんワクチン関連神経免疫異常症候群」の略称で、子宮頸がんワクチンを接種した人に起きたと“考えられる”免疫異常を指す。痛みや疲労感
全豪オープンテニス女子シングルス2回戦。試合に臨むユージェニー・ブシャール(2015年1月21日撮影)。(c)AFP/MANAN VATSYAYANA 【1月27日 AFP】女子サッカーイングランド代表の主将ケリー・スミス(Kelly Smith)は26日、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)の試合後インタビューで、ユージェニー・ブシャール(Eugenie Bouchard、カナダ)がウエアを見せるためにターンを要求されたことについて、自分ならインタビュアーに「ビンタを食らわせる」とし、発言に対する不快感をあらわにした。 豪民間テレビ局チャンネル7(Channel Seven)の男性インタビュアーは、ブシャールに対し「ターンして全身を見せてよ」とリクエスト。この発言が「性差別」だとしてソーシャルメディアなどで波紋を呼び、ビリー・
クーロンは9月10日、人工知能を搭載したコメントシステム「QuACS(クアックス)」を採用するWebメディアを対象に行ったユーザーの動態調査結果を発表した。 QuACSは人工知能を搭載したコメントシステム。Webメディアに数行のコードを埋め込むだけで、読者が自由に意見や感想を投稿できるコメント欄を設置できる。読者がコメント欄に投稿した言葉や文章の意味を解析する「文章評価」機能のほか、誹謗中傷や罵詈雑言、差別用語、人権侵害、公序良俗に反する内容、違法取引、出会い目的などの内容を自動的に判別する人工知能「フェアプレイアルゴリズム」を搭載する。調査は8月1日~8月31日の期間で実施した。 調査では、コメントシステム「QuACS」を採用したWebメディアにおけるユーザーを3つに分類。「QuACS」を通して記事にコメントを投稿している「コメント投稿ユーザー」と、コメントに対して「Agree」ボタン「
若手編集者の佐藤慶一氏、小川未来氏、前島恵氏が下北沢の本屋B&Bで「これからの編集・メディア論」をテーマに対談。キュレーションや引用に頼った編集物がネット上に溢れる時代に、雑誌のような「イデオロギー」のある文化をWebメディアで築いていく必要性を訴えます。 独り歩きしている「編集」というキーワード 前島恵氏(以下、前島):では、「ウェブ生まれの編集者が本屋で語る、これからの編集・メディア論」ということで、いろいろと話をしていこうと思うんですが、まずちょっと自己紹介からさせていただきます。 僕は前島恵といいます。今CredoというWebメディアをやっていまして、大学院生のようなちょっと専門性のある人がニュースを解説するっていうことをコンセプトにしたメディアです。毎日、世の中の出来事をわかりやすく伝えるということを目的にしてやっています。 立場としては一応企業なので、そこの経営をやりつつ、東大
こんにちは、オモコロ編集長の原宿です。昨日に引き続きまして、コルク佐渡島さんとの対談の後半戦をお送りいたします。 今回も“編集”という仕事を考える上で、めちゃくちゃ重要なキーワードが散りばめられた内容になっておりますので、ものづくりに関わる人もそうでない人もぜひお読みいただければと思います! 作品が面白くない時はどう言う? 前半で「思ったことを率直に言うことで関係を作っていく」ということをおっしゃっていましたが、作家さんの作品を読んで「ダメだな」と思った時も、ありのまま全てを伝えるということですか? 「ダメだな」とは思わないんですよ。僕は作家の才能を信じているので。ダメだなというよりは、「何でこうなっちゃったんだろう?」という気持ちに近いですね。だから自分が原稿を面白くないと感じたとしても、「ダメですね」とは言いません。「何が今回面白いと思ったんですか?」って聞き方をします。 それも結構キ
佐々木俊尚氏がプレゼンターを務める有料会員制コミュニティ「LIFE MAKERS」に今年3月から3ヶ月間アメリカ新興メディア業界に現地取材を行った大熊将八氏をゲストに迎え、トークセッションを行いました。「アメリカ新興メディア業界の最前線を知る」をテーマに、過渡期とされるメディア業界の変化について意見を交わします。本パートでは、佐々木氏が日本のメディアに優秀なエンジニアが集まらない理由について解説しました。 なぜアメリカではニュースアプリが流行らないのか 佐々木俊尚氏(以下、佐々木):いろいろ質問が飛んで申し訳ないんですが、アメリカには、なぜニュースアプリがないんでしょうかね? それについてどう思いますか? 大熊将八氏(以下、大熊):そうですね。そこ、おもしろいなと思うんですけど。最初の習慣なのかなと思いまして。日本はヤフーがトップですけど、最初にヤフーが浸透して、いろんなメディアがある中で
米大手動画配信サービスのネットフリックスは今年2月、日本向けサービスを今秋立ち上げると発表し、今月4日には9月2日に開始することを明らかにした。 これまでに「デアデビル」「マルコ・ポーロ」などオリジナルドラマの配信をはじめ、フジテレビとの提携による同局オリジナルコンテンツ「テラスハウス」新シリーズなどの独占先行配信、4Kコンテンツの配信、パナソニックと東芝によるネットフリックス対応テレビ発売など、期待をあおるニュースがあふれる一方で、月額視聴料がいくらになるのかといった肝心の情報が示されていない。 定額制ビデオオンデマンド(SVOD)ではネットフリックスに先立ち、米Hulu(フールー)が2011年に日本で映画などの動画が見放題のサービスを月額1480円でスタート。価格設定を誤ったとの判断からか、1年を待たずに月額980円に値下げしたが、結局2014年に日本向けサービスを日本テレビに売却した
ユーザーが自身の好みに応じて選択した情報をLINE上にプッシュ形式で配信する「LINE NEWSマガジン」を4月にリリースし、わずか1カ月で累計登録数636万件を獲得。毎月1200万人超が利用するLINE NEWSは、熾烈な競争を繰り広げるニュースアプリ市場において、どこかマイペースに前進している印象がある。チームを率いる島村武志執行役員はあまり表には出てこないし、昨今、ウェブメディアの現状や未来を声高に叫びたがるイベントは数多いが、そのような動きとも一線を置いているようにも感じる。島村氏はウェブメディアをどう見ているのか。ロングインタビューをお届けする。 (インタビューは2015年6月上旬に実施しました) LINE NEWS マガジンのリリースで急伸 島村:一気にユーザー数が伸びた背景は、LINE NEWSマガジンの効果は大きいですね。あといくつかキャンペーンも張ってて、そのなかの1つに
川上量生さんが書かれた『鈴木さんにも分かるネットの未来』(岩波新書)を読みました。この本はネットとはなにか、その真の姿や未来について書かれたもの。特に印象的だったのは、コンテンツ側がいかにプラットフォーム側と付き合っていくのかという点です(ほかにもテレビの未来やビットコイン、人工知能などについても述べられています)。 ネットのムーブメントも”まだ”テレビが起こす まず前提として、ネット時代には紙媒体と違い、制作から流通までのすべてのプロセスを持つことができなくなりました。端的に、流通部分におけるネットやプラットフォームの影響力が大きくなってきたからです。 ネットで従来のマスメディアのビジネスが危機を迎えている根本的な理由は、独占していた情報の流通経路がネット企業に奪われ、情報の発信者としては個人とすら競争しなければいけないという完全自由競争のなかに放り込まれたからです(47ページ) それで
『Apple MUSIC』が7月1日にスタートし、『LINE MUSIC』『AWA』と合わせて国内大型ストリーミングサービスが出揃って約1カ月半が経過した。8月末に無料トライアルが終了するサービスもあるため、ユーザーもどのサービスを選ぶべきか判断の時が近づいている。音楽配信について長く論じてきた識者は、この移り変わりや現状をどう捉えているのだろうか。今回は音楽配信の専門家であり、『Musicman NET』連載の本格論考『未来は音楽が連れてくる』の著者でもある榎本幹朗氏を直撃。各社の動向や『Spotify』や『PANDORA』といった海外サービスとの比較、今後の見通しなどについて多角的に語ってもらった。 「3大ストリーミングサービスは予想以上に伸びている」 ――『LINE MUSIC』、『AWA』、『Apple MUSIC』という3つの国内大型ストリーミングサービスが出揃ってから約一ヶ月が
たしかに日本海あたりでたべる生牡蠣はウマいが東京の安い居酒屋でたべるとマズい。魚屋を名乗る居酒屋で「今日のおすすめは生牡蠣です!」と言っててもきっちり生ぐさい。これはもともと東京で食べるものでもないのかもしれない。 さてここで元となった発言をふりかえってみよう。 「僕は元々、あのスタジアムは嫌だった。生ガキみたいだ。(現行案の2本の巨大アーチは)合わないじゃない、東京に」と語った。 参考:新国立、建設計画抜本見直しへ 安倍首相が午後表明:朝日新聞デジタル うっ。きっちりカッコ書きされていて合わないのは巨大アーチとある。ぼくがネット上で見たときはカッコ部分がなかった気がしたのだが…… だがそんなことはどうでもいい。もう止められないんだ、このプロジェクトは。おれの悲願と言ってもいい。生ガキが東京に合わないことを証明して森さんの思いをかなえたい……!!
CDやDVDを再生できないユーザーの増加 スマートフォンや再生用ドライブを搭載しないPCの普及によってCDを再生できないユーザーが増えています。 ストリーミング配信やダウンロード購入へ消費者の行動は変化しており、CDのみでの販売は果たして今の時代に適しているでしょうか。 持ち運びや在庫管理、スケジュールの問題 CDとケースを100枚分作った場合、その重さは約10kgとなり持ち運びや在庫管理の問題が発生します。 さらに、100枚未満の少ロットに対応している業者も多くありません。 また、収録したい内容(データ)を発注時点で完成させておく必要があり、スケジュールもタイトになりがちです。 配信システムの構築はハードルが高い 独自の配信システムを構築する場合は、サーバの管理やお金・時間の問題に加え、専門的な知識も必要です。 システム構築後はユーザーサポートの必要もあり、全てを自社でまかなうのは現実的
人工知能や自然言語処理を活用したサービスを提供するクーロンは7月7日、機械学習や自然言語処理、行動分析にもとづく独自の人工知能を搭載した、読者が健全な議論を交わすための“荒れない”コメントシステム「QuACS(クアックス)」をウェブメディア向けに提供開始した。人工知能を活用したコメントシステムは世界で初めてだという。 ウェブサイトに数行のJavaScriptコードを埋め込むことで、読者が記事の内容に対して意見や感想を匿名でコメントできるようになる。コメントに含まれる言葉や文章の意味を人工知能が解析し、誹謗(ひぼう)中傷や罵詈(ばり)雑言、差別用語、違法取り引き、人権侵害、出会い目的、公序良俗に反する内容である場合に、自動でフィルタリングして表示しないようにする。 「単語」ではなく、同一コメント内の前文の内容、他者のコメントへのレス(会話)の流れなど、文章や文脈を判定しているのが特徴。たとえ
4月1日に『暮しの手帖』からクックパッドへ電撃移籍をした松浦弥太郎さん。なぜ、クックパッドに移籍したのか? 実際に紙からウェブの編集に移行してどうなのか? 7月1日に新しいメディアを立ち上げるその直前に、佐々木俊尚さんが松浦さんの胸のうちに迫りました!(写真・瀬野芙美香/構成・徳瑠里香) 「くらしのきほん」を伝えるメディア 佐々木俊尚(以下、佐々木) 求人情報しかでていないので、非常に気になっているんですが、クックパッドで松浦さんはどんなメディアを作られるんですか? 松浦弥太郎(以下、松浦) クックパッドでどんな役に立てるのかな、どういうメディアを作れるのかな、と思ったときにやっぱり僕は暮らしにかかわること。暮らしは楽しいんだよ、ということを伝えたくて『暮しの手帖』を作ってきたし、いまもそれは変わらないんです。 それをメディアとしてどう表現するか、すごく考えました。暮らしの一番楽しいことっ
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