無冠となって約1年。とうとうこの男が復活の狼煙をあげた。さすがの勝負強さで掴んだ、キャリアで初となる王位戦の舞台。再び視界に王者を捉えた今、不惑となった名手・渡辺明の胸中はいかに。 発売中のNumber1099号[王位戦挑戦者インタビュー]渡辺明「リアリストの帰還」より内容を一部抜粋してお届けします。 藤井聡太に敗れて名人位を失ったのは昨年の6月1日のこと。19年ぶりに無冠となった渡辺明九段は、その日の夜遅く、Twitter(現・X)でファンへの感謝と失冠の心境を綴っていた。「主催新聞社の取材を断ってしまったので、なにかコメントを出さなきゃまずいかなと思ったんです。自分で書くのが、一番間違いがないですから」と、いかにも渡辺らしい対応。必要と判断した軌道修正をためらいなくサッとできるのが大きな強みの一つだ。 そして渡辺が、1年の雌伏を経てタイトル戦の舞台に戻ってくる。7月6、7日、愛知県名古
藤井聡太王位(21)=七冠=に渡辺明九段(40)が挑戦する、伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦7番勝負(東京新聞主催)の開幕局が、7月6、7日に名古屋市で指される。大一番を控えた両対局者に、互いの印象や自身の強みなどを尋ねた。まずは5連覇と永世王位の資格獲得が懸かる藤井王位から、6月3日に実施したインタビューをロングバージョンでお届けする。
10月11日、第71期王座戦五番勝負第4局に勝ち、空前の大記録を達成した藤井聡太竜王・名人。11月4日に発売された、将棋世界Special『八冠 藤井聡太―全冠制覇で突入する将棋界新時代』(発行=日本将棋連盟、販売=マイナビ出版)では、この大きな節目にあたって渡辺明九段が何を思うのかを大いに語っていただきました。八冠を達成した王座戦の内容から、AIを利用した研究スタイルの変化、そして今後の将棋界についてなど、そのテーマは多岐にわたります。ここではその内容の一部を、インタビュアーの感想を交えてご紹介いたします。 【記】島田修二、【取材日】2023年10月18日、【インタビュー写真】編集部 ■AIによって、個性は失われるのか? ――AIの研究によって序盤の精度は上がると思うのですが、中終盤での指し手の正確性を上げるにはどういう勉強をすればいいんでしょうか。 渡辺「具体的には実戦だったり課題局面
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