今年9月に北海道岩見沢市を襲った大雨被害で十分な対応を取れなかったとして、同市は5日、総務部長を自ら辞めた部長職の男性職員(53)について、2階級下の係長職に降格する人事を発表した。 発令は8日付。同市で部長から係長に降格されるのは初めて。 同市によると、10月中旬、本人から「管理職として職務を全うしがたい」と降格願が出たという。同市の阿部啓吉副市長は「本人が言うならどうにもならない。係長職からもう一度頑張ってほしい」としている。 9月の大雨被害では、川が氾濫する中、一部地域に避難勧告を出すのが遅れるなど市の不手際が指摘された。男性職員は「同様の事態が起きた時に対応する自信がない」などとして、9月19日から総務部付部長となっていた。