2005年アメリカ映画 原題:The Exorcism of Emily Rose 監督:スコット・デリクソン 脚本:スコット・デリクソン、ポール・ハリス・ボードマン 出演:ローラ・リニー、トム・ウィルキンソン、ジェニファー・カーペンター DVDで鑑賞。 悪魔祓いの儀式を受けた少女が死亡し、神父が過失致死罪に問われる。 冒頭、荒涼とした風景の中、ローズ家に検視官が訪ねてくる。この絵がすばらしい。白っぽいペンキが剥げかかった一軒家、隣接する大きな納屋も同様に退色しかかった、雨や風にさらされ続けた疲れとしぶとさを感じさせる光景。家の中の人たちの表情は失せており、検視官は死亡したエミリー・ローズは自然死とは言い難いと告げる。そして神父が責任を問われた。 ここで、家の中のテーブルに置かれた皿に盛られた果物が一瞬大きく映し出されるが、まるで静物画を見せられたような気がした。映画全体、この絵の美しさが