14世紀、元に服属していた高麗(コリョ)に生まれ、元への貢女(コンニョ) [※1]という境遇から皇后にまで上り詰めた女性、奇皇后。 元の圧政により無念の死を遂げた父と母…、元への強い復讐(ふくしゅう)心が、波乱の人生の始まりだった。 元の皇帝、そして高麗の王、ふたりとの運命的な愛。その美しさと野望、才覚で強国・元を揺るがしながら、決して失わなかった高麗人としての誇り―。 舞台は、13世紀末から14世紀中頃にかけて、東アジアから東ヨーロッパにまたがる広大な領域を支配したモンゴル帝国の中国領であった元。高麗の少女ヤンは元への貢ぎ物「貢女」として、母や多くの女たちと共に連れ去られる途中、人質として同行していた高麗の世子(セジャ)ワン・ユの助けで逃亡。しかし、ヤンの母は追ってきた元の将軍タンギセに殺されてしまう。逃げ延びたヤンは身を隠すため少年スンニャンに姿を変え、ワン・ユの叔父であるワン・ゴ
『ブラザーフッド』についての本格的な批評はまだ目にしたことがない。が、この点についてはすでにどこかで誰かが指摘していると思われるが、二人の兄弟の関係には北と南の関係が暗喩されている。この問題について少し掘り下げて考えてみよう。どちらが北でどちらが南なのか。言うまでもなく兄ジンテが北であり、弟ジンソクが南なのだ。北の人間によって生かされている南の人間。北の犠牲によって繁栄の恵みを与えられている南。その関係性が象徴されている。カン・ジェギュ監督のメッセージがある。弟を生かし、弟が戦場から離れるのを助けるべく、最後に激戦の杜密嶺高地で人民軍側に機関銃を撃ち、そして戦場で屍になる兄ジンテは「北」であり、無事にソウルに戻り、その後の人生を平和に送って家族をなす弟ジンソクは「南」なのだ。 『ブラザーフッド』の中には北朝鮮側の人物が多く登場しない。登場してもほとんど台詞がなく、個性がない。ドラマの中の配
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