郷土の歴史を探究する赤坂健太郎さん(45)=岡山県津山市瓜生原出身、岡山市在住=が、消防団の消防機庫に付属する火の見櫓(警鐘台)について調査し、津山市内で117基が現存していることを確かめ、記録した。老朽化などで数が減っているとされ「地域の防災のシンボルを見つめ直してほしい」と話している。 津山おくにじまん研究会代表でもある赤坂さんは、かつて町内への警鐘の発信などに用いられた見張り台である火の見櫓が、古くなって解体、失われている現状があることを知り、今年2月から8月にかけて調査。各所に足を運び、旧市内83基、勝北地域21基、加茂地域10基、阿波地域3基を確認した。勝北にはほとんどの町内に残っていた。一方、久米には現存せず、旧町時代の機構改革による整備で解体され、防災無線が付いた鋼管柱タイプになったという。 それぞれの櫓について、屋根や望楼を含む形状、脚数、色、半鐘や風向計、避雷針の有無など