モラハラ離婚が急増中 「誰のおかげで生活できるんだ」は即アウト 妻や恋人から別れを告げられる。手を上げたことも、金で迷惑をかけたこともないのに……。理由は「モラハラ」。こうしたケースがホワイトカラーのサラリーマンを中心に急増している。著書に「男と女の法律戦略」「離婚裁判」がある弁護士の荘司雅彦氏の説明を聞こう。 「モラハラはモラル・ハラスメントの略。言葉や態度で心を傷つける精神的暴力です。04年の家裁の統計では、離婚調停を申し立てた女性の4人に1人以上(25.7%)が『精神的に虐待された』モラハラを理由に挙げている。2年後の現在は3人に1人程度まで増えていると思う。夫や恋人との別れを考える女性の半数くらいがモラハラの被害を感じているのです」 たとえば「誰のおかげで生活できるんだ!」と妻に言うのは、モラハラだ。今年4月に内閣府が公表した「男女間における暴力に関する調査」によると、2