これまでいろいろみてきたように、イスラームという宗教は、たしかに同性愛をタブー視しており、イランなどでは同性愛者を死刑にしているが(直前の記事にも書いたように、私には、同性愛に対するタブーもさることながら、同性愛者を処罰するというときのプロセスの正当性に大きな疑問がある)、いろいろ考えてみると、キリスト教社会をも含めた同性愛タブーは、タブーはタブーであるのだが、それはもっと広い性的タブーの一部なのではないかという気がしている。つまり、それは、一つには肛門性交へのタブーとつながるで問題であり、また自慰行為へのタブーとつながる問題でもある。これをつきつめていくと、イスラーム社会やキリスト教社会では、精液を女性の膣に放出すること以外の性的行為へのタブーが根源的なものとしてあり、同性愛タブーはそれから派生しているのではないかということである。 また同性愛タブーといっても、そもそも、「homosex