給与明細を見てみると、最も控除されているのが「社会保険料」です。社会保険料で給与の手取り額は減少しますが、なぜこの金額なのか知っていますか? 実際に社会保険料はどうやって決まるのか――今回のテーマは「社会保険料」です。 【1】社会保険料の計算体系 さて、お手元にある給与明細を見てみましょう。控除額が多いのは「健康保険」と「厚生年金保険」です。そのため、今回はこの2つに焦点を当てましょう。 「健康保険」と「厚生年金保険」といった社会保険料(月額)は、以下の算式で求めます。 標準報酬月額×保険料率 保険料率については、会社によって多少の違いがありますし、毎年改正もありますが、ざっくりまとめるとこんな感じです。 健康保険:8~10% 厚生年金保険:16~18% 【2】 標準報酬月額は4~6月までの収入で決まる さて、社会保険料を決める「標準報酬月額」とは何でしょうか。 標準報酬月額は、4~6月に