小学生の頃、8月の終わりは全く夏休みの宿題が終わっていなくて、てんやわんやな日々を過ごした。いや、よく思い出してみると僕は結局、小学1年生から高校3年生までの12年間の夏の終わりを、そんなてんやわんやで迎えた気もする。 当サイトで「夏休みの自由研究手伝います」と募集したところ、小学5年生の男の子から「モーターを使った何か…」という工作のお手伝いの依頼を頂いた。 ふわふわしていることこの上なし。 どこか学生時代の僕に似ている。ぜひ、大人になり美大卒となった僕がその工作を誠心誠意手伝おうではないか。 (地主 恵亮) 36万円の微笑み 夏休みの終わりが近いある日に、南町田駅でその子と待ち合わせをした。 僕が知っている事前情報は小学5年生の男の子と言うことだけだ。その子の顔は知らないし、向こうも僕が来るとは知らない。ネットで知り合った人たちが会うのはこんな感じなのだろう。