9月5日の東北楽天対北海道日本ハム戦。結果は3対10と大敗を喫したが、初回の東北楽天の得点は理想的だった。 2死無走者ながら3番の鉄平が二塁打を放つと、続く4番の山崎武司がレフトスタンドに放り込み2点を先制。首位打者と本塁打ランキング2位の打者による効果的な得点パターンは、「10安打で1点を取るのが楽天野球」とボヤく野村克也監督をいい意味で裏切った。クライマックスシリーズ進出を狙うチームにとってはとても重要な2得点だったのだ。 これまでの東北楽天であれば、2死後、簡単に三者凡退となっていただろう。だが今年は、3番に鉄平が固定されていることでそんな展開になりにくい。しかも次の山崎には抜群の得点能力がある。他チームにとって東北楽天は、実に厄介な相手になったわけだ。高校時代“九州のイチロー”だった男が首位打者を目指す。 特に今シーズンの鉄平は、「鉄平様様」と指揮官を唸らせるほどの信頼を得