ぼくは物を使ってミスしたときには自分を責めず、物に対して怒ります。「ユーザビリティ」(使いやすさに関する研究・実践の分野)の大御所も「出来の悪い物」に心底怒る人たちです。「使いにくさ」への敏感さは「使い易い物」作りの才能かもしれません。 航空券のインターネット予約をミスっていたことが空港で発覚しました。空席待ちで三時間遅れのフライト。とんだ休暇の始まりになりました。 物を使いこなすことができない ぼくはこういうミスをする奴なんですが、こういうエラーにおいて「自分が悪い」とは全く思わないんですね。もちろん人に迷惑をかけたときはその人に対して「自分が悪かった」とは思いますが、それでも物に対して自分が悪かったとは思いません。ほとんどの場合で物のほうが悪いと考えます。 ぼくには物を「使いこなす」ことができない。正確に言えば「出来の悪い物」を使いこなすことができません(よくできた物には「使いこなす喜