——つる子さんは、もともとは地元の女子高で演劇をやっていらしたとか。 つる子さん:はい。進学校だったんですけど、勉学そっちのけで演劇にののめり込んで、3年生の1学期に偏差値36という驚異の数字を叩き出したぐらいです(笑)。 振り返ってみると、表現することに目覚めたのは小学5年生のとき。先生が声をかけてくださり、演劇クラブに入って、初めて人前に立ったんです。そのとき、クラスメイトが感動してくれたことや、自分が没頭できたこと、母が喜んでくれたことがうれしくて。中学は演劇部がなかったので、高校生になってまた演劇部に入ったのですが、1年生のときに演じたドラァグクイーン的な役がもうひとつの転機。ちょっと出て、笑いを取ってはソデに引っ込む役どころだったんですけど、それが本当に性に合って。そこで初めて、みんなが笑ってくれることにやりがいを感じました。両親にも好評で、寡黙な父も「とうとう殻を破ったね」みた