サイバーエージェントのインターネット広告事業を技術面から支える「アドテクスタジオ」では、関数型言語の一つであるScalaが積極的に活用されています。今回、スマートフォン特化型のリアルタイムターゲティング広告を実現するサービス「Dynalyst」(図1)を開発した韓翔元氏(写真1)、そしてスマートフォン向けアドプラットフォームである「AMoAdアドネットワーク」(図2)の開発と運用を担当する井上ゆり氏(写真2)に、Scalaの魅力を伺いました。 最新のアドテクを詰め込んだDynalystにScalaを採用 ――最初にScalaに興味を持ったきっかけを教えてください。 井上:サイバーエージェントに入社する前から関数型言語に興味があり、評価が必要になるまで実際の計算を行わない遅延評価のしくみなどに魅力を感じていました。その中でも特にScalaにはJVM上で実行できるといったメリットがあり