9月27日、今年2月に設立された株式会社角川アスキー総合研究所の第1回シンポジウムが、東京都港区の明治記念館で開催された。MITメディアラボ所長の伊藤穰一氏、ドワンゴ代表取締役会長の川上量生氏、Rubyアソシエーション理事長のまつもとゆきひろ氏をプレゼンターに迎え、この顔ぶれによるパネルディスカッションも行われた。 伊藤穰一氏は、「『創造性のコンパス』モデル」と題して、サイエンスとエンジニア、アートとデザインという4つの領域を比較。サイエンスとアートは直感的な要素が強く、技術とデザインはロジックの世界だ、と述べた。 伊藤氏によれば、いまのコンピュータは、直感的な領域が苦手で、ロジックの部分でしか人とコミュニケーションをとれていない。また、いまの教育も、同じようにロジックで教えている。ところが、人間が意識している脳のロジック部分というのは、そんなに頭がよくはない。人間のロジックはDecept