サンタンジェロ村のビオンディ村長(左)とアブルッツォ州の経済発展担当、カスティリオーネ知事顧問=2009年4月7日午後3時ごろ、藤原章生撮影 【サンタンジェロ(イタリア中部)藤原章生】「耐震基準を住民に徹底させることなどできない」。6日未明のイタリア中部地震で、中心広場がほぼ全壊したアブルッツォ州サンタンジェロ村のビオンディ村長(35)は疲れ切った表情で語った。人口500人の村は一瞬の家屋倒壊で17人の死者を出した。 州都ラクイラの南東16キロにある村を7日午後訪ねた。崩落したのは17世紀建造の教会や住宅で、80年代以降に建てた家はひびが入るか半壊で済んだ。ただ広場でも16世紀の議事堂は無傷のままだ。「最近の修復で柱などを補強したためだ」と村長は言う。 他の古い家屋を修復する考えはなかったのか。イタリアでは鉄筋やコンクリート材などで建物を強化する耐震基準が74年に導入され、08年まで数年お