浄土真宗本願寺派(本山・西本願寺、京都市下京区)は来年夏の参院選で「宗門特別推薦」を行うことを決め、宗門が擁立する候補者の公募を始めた。候補者公募は今回が初めてで、全国の32教区に適任者がいないか調査を依頼した。 本願寺派は2007年の前回参院選で新たに宗門特別推薦の規約を設けた。宗門代表として民主党公認(比例代表)の藤谷光信氏、自民党公認(大阪選挙区)の谷川秀善氏の僧侶2人を推薦、ともに当選した。 2人は公益法人制度改革など宗門が関連する問題の国会審議を報告し、国政と宗門をつなぐ役割を果たしているといい、来年の参院選でも引き続き、国政と宗門のパイプ役となる人材を送り込みたい意向だ。 公募は本願寺派の僧侶(教師)であることが条件で自薦、他薦は問わない。所属政党も問わないが、宗門を挙げて全国組織で支援することから、比例代表での擁立を検討している。 本願寺派は「国政の課題に宗教的な考え