ボーゲン夫妻は、40年間、現代アートを収集してきており、ワシントンD.C.のナショナル・ギャラリーに寄贈されたコレクションを見れば、現代アートの足跡をたどれると言われるくらい、アート史において重要な作品を収集してきた。 この映画の中で、コンセプチュアルアートのアーティスト、リチャード・タトルが、「ハーブは、キュレーターのような嗅覚を持っている」と語っている。 キュレーターは、アートの目利きだ。作品をアートの歴史に置いてみて、どんな価値があるか見極める。 ハーブ・ボーゲン氏は「現代のアートシーンの流れで、重要だと思ったものを買ってきた」そうだ。彼にとっては、完成前の下書きも、現代アートシーンの断片として価値を持つ。 ボーゲン・コレクションは、夫妻のアートの知識、そして足で稼ぐ情報収集力の結晶である。 サーチでなくてセレクトの重要性 この映画を見てふと思い出したのが、エムズカンパニー(m's