消費者にとって音楽コンテンツを所有することの重要性が低下していることから、音楽コンテンツの大量消費が進んでいる。米国の市場調査会社であるABI Researchが発表した最新のリポートによると、クラウド型の音楽ストリーミングサービスは2016年までに、消費者が音楽コンテンツをアルバムや楽曲単位で所有する形態を上回り、音楽コンテンツの消費形態としてもっとも大きな比重を占めるようになる見込みだという。このような消費形態の移行を加速させる主な要因は、特にスマートフォンなどの携帯端末を音楽再生デバイスとして使用するユーザーが増加するためである。 ABI Researchで産業アナリストを務めるAapo Markkanen氏は、「モバイル向け音楽ストリーミングサービスの利用者数は、2011年末までに約590万人に達する見込みだ。さらにその後、約95%の年平均成長率で伸び、2016年には1億6100万