3月11日14時46分 マグニチュード9の地震は八戸へも到達した。 地震到達から36分後、津波の第一波が仙台から順に北上し八戸港に接近した。 さらに29分後の16時51分、最大津波が八戸を襲った。 ※デーリー東北新聞社のご好意で提供いただきました。撮影:梶原昌之さま(八戸市) 70歳代男性は逃げおくれた。 彼の住宅は、常識では津波が来ないくらい海から離れていたはずだった。 男性のいた一階には海水と泥が勢いよく侵入し、あっという間に胸まで水に浸かる。 流されないように、つかまって踏ん張ったという。 津波の勢いが弱まった頃、家族が一階で水に漬かっていた男性を探しだした。 なんとか2階に引き上げ、そして1階の屋根から119番通報した。 救急車は、八戸市の北はずれの海岸から離れた患者宅に出動した。 一階が浸水中だったため、救急隊は土手からハシゴをかけ隣家の屋根を経て近づいた。 八戸 ER は徒歩の