米国で、興味深いバイオ心理学実験が行われ、その結果がBiological Psychology誌の10月号に掲載されている。男女両方の被験者に数本のビデオクリップを見せて、被験者が主観的および客観的の両面において興奮するかどうかを調べる実験である。ビデオクリップには、男と女、女と女、男と男のほか、ボノボのオスとメスが交わるシーンが映っている。 この実験では、それぞれの被験者にビデオクリップを2分ずつ計7本見せた。うち6本には、人間同士の交わりが男と女、女と女、男と男の各パターンで記録されていたが、もう1本にはボノボのオスとメスの交わりが記録されていた。被験者たちが興奮しているかどうかを調べるために、以下の方法が採られた。 主観的報告 被験者たちは、ビデオクリップごとに自分の興奮度を紙に書き留めた。 客観的測定 男性にはペ二スの周を測定する装置、女性には膣圧変化を測定する装置を装着させ、興奮