ミュージアム研究者・小森真樹さんが2024年5月から11ヶ月かけて、ヨーロッパとアメリカなど世界各地のミュージアムを対象に行うフィールドワークをもとにした連載「ミュージアムで迷子になる」。 古代から現代までの美術品、考古標本、動物や植物、はては人体など、さまざまなものが収集・展示されるミュージアムからは、思いがけない社会や歴史の姿が見えてくるかもしれません。 ロンドンの東地区イーストロンドンは街のエッジ(端)で、切り裂きジャック事件からデヴィッド・リンチの『エレファント・マン』まで、エッジィ(先端的)で尖った想像力を喚起する場所として知られてきた。 もはや現代美術の権威ともいえるホワイトチャペルギャラリーや、ヴィクトリア朝時代に建てられ改装されショッピングモールとなったオールド・スピタルフィールズ・マーケットに見られるように、ジェントリフィケーションに伴いサブカルチュラルな側面は少し落ち着
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