都心居住が鮮明になっている。 今の働き世代は夫婦共働きがあたりまえだ。夫婦がそろって会社に通勤するわけだから、通勤時間は短いほうが良い。子供が生まれれば、保育園に夫婦のどちらかが送り迎えに行かなくてはならない。会社の近くでなければ生活そのものが成り立たない。だから都心のマンションを買う。 パワーカップルが陥りがちな「思考回路」 「マンションの値段は高いけれど大丈夫だ。共働きだから、夫婦でそれぞれ35年ローンを組めば何とか返済することは可能だ。僕たちはパワーカップル(それぞれが年収700万円以上の夫婦)なのだから都心部のマンションを購入できる。金利は低いし、税金のバックもあるらしい。マンションを借りるよりも所有したほうが資産にもなるのだから買っておこう」――。だいたいがこんな思考回路で都心マンションを買う。 親が叶えられなかった都心居住 平成初期までは、このシナリオは成り立たなかった。都心は