表彰されたのは5社で、そのうち大賞に選ばれたのはブリヂストン。入賞の4社はコマツ、HOYA、りそなホールディングス、良品計画だった。コーポレートガバナンス・オブ・ザ・イヤーの選定は今回が初めてで、東証1部上場企業約1900社が審査対象となった。 この賞の創設の狙いや日本のコーポレートガバナンスの現状、審査の基準などについて、審査員の一人である伊藤邦雄・一橋大学CFO教育研究センター長、一橋大学大学院商学研究科特任教授に聞いた。伊藤センター長は、安倍政権下でコーポレートガバナンス改革を推し進める原動力となった経済産業省のプロジェクト、通称「伊藤レポート」のとりまとめ役でもある。 (聞き手は谷口徹也=日経BPビジョナリー経営研究所上席研究員) 伊藤:ざっくり区分けすると、これくらいかなという感覚的なものです。金融庁と東証が取りまとめ2015年6月に適用が開始された「コーポレートガバナンス・コー