今秋、横浜の市街地に国内初となる木造耐火の大型商業施設「サウスウッド」(※1)が完成した。ガラス越しに見える2階から4階の柱と梁は木質感にあふれ、緑地が多く残る街に調和している。大型施設として大量の国産材が使用されているため、国内林業・木材産業の振興につながっている。また、建築に木材を使用すれば二酸化炭素削減効果があるため、地球温暖化対策にも一役買っている(※2)。 防火地域に指定されている市街地で大型の木造建築を可能にしたのは、国内で新しく開発された耐火集成材である。カラマツ(長野県産)の間伐材を使った集成材(荷重支持部)の外側にモルタル(燃え止まり層)を張り付け、その外側を二重(燃え止まり層、燃え代層)にカラマツで覆った構造をしている。1時間耐火の性能を持つため、4階建ての建築が可能となった。これ以外にも木材の耐火性能を高める技術の実用化は進んでいて、防火地域の木造耐火建築物として、オ
新しいモノとは意外なところから生まれるものなのかもしれません。 OLI13という工房のメンバーは、あるスタジオの一角に忘れ去られて置かれていた木片と梱包用のベルトを組み合わせて、吊り下げ型の照明器具を生み出しました。 シンプルなデザインでオシャレ、それでいて実用的。 組み立ても簡単! 天井から吊るしたベルトで木片をくくり、あとは電源をコンセントに差し込むだけ。 お店やオフィスでもしっくりきそうです。DIYのアイデアとしても参考になりますね。 ROUGH LAMP[OLI13]
伐った木を捨てないで! 素敵なものを作れるよ! ずっと一緒に暮らしてきたのに、伐ったらゴミってそれでいいのか? マチモノでは、街で伐られた木をものづくりの素材として活かす活動をしています。 都心部で伐られた木を木材として利用できるようにするために、今日は一日、東京の製材所めぐりをして参りました。製材所と名が付いていても、丸太を製材する設備のあるところは都心部にはもはや見あたらないのです(ありましたらぜひ教えて下さい)。 青梅市やあきる野市にはあるけれど、世田谷からなるべく近く、ということで期待をかけてやってきました町田市。が、無駄足が続く。 あきらめかけつつ最後に訪れたのが、ストリートビューで見た限りではとても製材設備などなさそうな住宅街の綺麗な材木店。ダメもとで飛び込んだら、、、なんと凄く良い感じ。気持ちよく仕事してもらえそうな手応えアリ。まだ諦めなくて良さそう、前に進めそう、そう思え
9月上旬、宮城県南三陸町で1つの任意団体が産声を上げた。「南三陸木の家づくり互助会」カキやホタテといった海産物で知られる南三陸は森林資源の宝庫でもある。建築用の木材が外材に置き換わるまでは林業も盛んな土地柄だった。この眠れる森林資源を使って、被災地の最大の悩みである住宅を「自分たちの手で建ててしまおう」というのが「互助会」の狙いである。「結」や「契約講」を復活今、被災地で生活再建の最大の
伐った木を捨てないで! 素敵なものを作れるよ! ずっと一緒に暮らしてきたのに、伐ったらゴミってそれでいいのか? マチモノでは、街で伐られた木をものづくりの素材として活かす活動をしています。 写真の椅子はカフェで使う椅子の試作品。荷物を椅子の中に入れられるようになっています。これで完成ではなく、木の皮から採った染料で染めたクッションを付ける予定です。木は世田谷区の公園で伐採されたトウネズミモチ。 伐られたばかりのトウネズミモチ。公園の防犯対策で、林の見通しを良くするために伐られたようです。 回収して持ち帰った丸太たち。このくらい短くカットされていても、驚くほど重いのが生の丸太。奥のちょっと太いものなどは、男性が一人で持ち上げられるかどうかギリギリの重さです。 とりあえず、チェーンソーで半割。 普通の木工房にはまずないサイズの巨大帯ノコ。この設備を使って製材を行います。このときは伊豆の仲間の
経営力がまぶしい日本の市町村50選(9) 山形県金山町が育てている金山杉がいかに貴重な日本の資源であるかは、建築研究所主幹で筑波大学教授の岩田司さんへのインタビュー記事『住宅産業で世界一になれる日本の実力、その理由』を読んでいただいた方にはお分かりいただけたと思う。 しかし、金山杉が大きな資産価値を生んでいるのは、単に金山町の気候が杉の育成に向いていたからだけではない。江戸時代以前から連綿と続く森を守り生かす「経営」があってこそなのだ。 今回は金山町の経営力をたっぷりお伝えしたい。戦後安い外国産の木材が入ってきても怯むことなく林業を守り続ける一方、中央集権を進め近隣市町村との合併を促す日本政府の方針にもノーを突きつけてきた。 現在、鈴木洋町長の下で徹底した合理化を進めている。借金はどんどん減り、一方で若い人たちが住みやすい環境を整えるための投資は惜しまない。またそのお金の使い方もうまい。1
我々は、「バイオ乾燥機特殊技術」をもって、1300年前に建立されてから今も健在な「法隆寺の五重塔」の当時の乾燥技術を研究した結果、我々の特殊乾燥技術によって、法隆寺の5つの機能を、針葉樹にも、広葉樹にも持たせることが可能であることが分かりました。 現在の林業技術では困難な、「①一切の薬液注入なしで、中温・高温なしで、加圧・減圧などの細胞破壊工法なしで ②カビが生えなくなり、③虫に食われなくなり、④木が割れなくなり、⑤曲がれなくなるの5機能を、法隆寺の1300年技術から、今後、数百年経っても「バイオ特殊乾燥技術」によって成し遂げられることを「法隆寺の五重の塔」に発見しました。 奈良時代の木材乾燥は、細胞破壊から守る天然乾燥工法でした。 古書に、奈良時代の木材乾燥方法が書かれていました。 竹林の真ん中に竹を伐採して広い空間を作り、そこに乾燥工場を作ったそうです。工場は柱と茅葺の屋根だけで、極め
木材の性質をあらわすとき、「重い、軽い」「硬い、柔らかい」「強い、弱い」といった言葉を使いますが、このような性質の違いは、樹種によって異なる細胞レベルの特性を把握することで理解が深まります。植物も動物と同様に細胞ひとつひとつが積み重なって構成されていますが、木目という木の表情も細胞・組織によるものです。 木の知識を総合的に蓄積していくために、「針葉樹と広葉樹の違い」という基礎的な情報をお伝えします。自然が生んだ豊かな特性を活かし、「適材適所」の木材選びをするためには、様々な樹種の様々な性質を理解することが大切です。 先がとがり細い葉の針葉樹と、扁平な形の葉の広葉樹。針葉樹と広葉樹は、一般に知られているように葉の形から見分けられます。幹は、針葉樹はまっすぐ伸びているのに対し、広葉樹は太くて曲がっていることが多く、さらに枝分かれしているのが特徴です。 外見の違いだけではなく、針葉樹と広葉樹は細
アセットクラスとしての森林(Timberland)が欧米の機関投資家の注目を集めている 。米国における投資家による森林への投資残高は、2005年時点で180億ドル(約2.1兆円)に達すると推計される。 森林投資への注目は、大学基金など先進的な機関投資家が進める徹底した分散投資戦略、不動産ポートフォリオの多様化、インフレ懸念に対応する実物資産保有の拡大などを背景にしている。 森林資源が持つ独特な投資サイクルとリスク・リターン特性は、機関投資家の分散投資ニーズに適しているが、流動性やアクセスの問題から、専門的なスキルを有するマネージャーの運用するファンドなどを通じて投資することが一般的である。 日本の投資家の場合、コア不動産すらも政策ポートフォリオに位置づけていない機関が数多くあり、一気に米国の機関投資家と同じ状況に進む可能性は高くないように思われるが、徹底的な分散投資、低流動性資産・実物資産
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く