部下が「ついていけない!」と感じてしまう上司の典型として、指示があいまいで、責任を取らない人がいます。 「任せたから」と言われたので仕事を進めたら、「どうして相談しないで勝手にやるのか」と言ったり、逆に相談に行ったら「なんでいちいち相談に来るんだ、自分の責任でやれよ」と自分は責任を放棄したり。 そういう上司には、「デレゲーション(delegation)」という言葉の意味を教えてあげるとよいと思います。 送って任せる「分身の術」 デレゲーションは「権限委譲」ですが、「代表派遣」や「代表団」といった意味もあります。「向こうへ」を表す接頭辞の“de-”と「任じて送ること」を意味する語根の“leg-”が組み合わさって、もともと「遠い場所に派遣する代表」を指しました。通信手段のなかった時代は、いったん送ってしまうと権限を与えざるを得なかったのでしょう。 そのような背景から、デレゲーションには「あとは
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