金沢文庫駅西口で街頭演説をする麻生太郎氏(写真=Noukei314/CC-BY-SA-4.0/Wikimedia Commons) 自民党総裁選で石破茂氏が新総裁に選ばれた。これからの日本の政治はどうなるのか。ジャーナリストの鮫島浩さんは「キングメーカーとして君臨してきた麻生氏は高市氏を推し、ついに負け組に転落した。石破新体制は『脱麻生』『脱安倍』によって生まれたが、また新しい権力闘争が始まったに過ぎない」という――。 【写真】檀上に立つ石破茂新総裁。麻生氏はこの表情。 ■高市氏に乗った大博打は完敗に終わった 自民党総裁選の影の主役は、キングメーカーとして君臨してきた麻生太郎氏だった。 投票日前夜、麻生派が擁立した河野太郎氏ではなく、石破茂氏、小泉進次郎氏と三つ巴の大激戦になっていた高市早苗氏に第一回投票から入れるよう派閥の子分たちに指令を出し、高市氏を首位に押し上げた。 ところが、直後に
9月27日の自民党総裁選で石破茂新総裁が誕生後、なぜか岸田文雄首相の評価が上がっているという。 【写真】焼きそばをつつく石破茂新総裁 「裏金問題を受け、岸田首相は派閥解消をぶち上げ、計5派閥が解散およびそれを表明。一方、麻生太郎副総裁だけは『政治は数』として麻生派を解散しませんでした。そして、総裁選では『高市早苗に票を入れろ』と号令を出したとされます。しかし結果は、麻生派の多くが石破氏に投票して高市氏は敗れました。 一方、かつての岸田派は、『石破氏を応援する』と言っただけで強制などはありませんでした。しかし結果は、ほぼ全員が石破氏に投票。今回、派閥に縛られた選挙がいかに機能しなかったかがわかり、岸田氏の株が上がっています。 また、候補者がこぞって岸田政権の3年間を褒め称え、感謝したことも、国民が岸田氏に対する認識を変えたのだと思います。逆に、麻生氏のメンツは丸つぶれ。SNSには麻生氏に対し
裏金事件で揺れる自民党。 今度は、麻生太郎副総裁の発言が物議を醸している。 麻生氏が28日、地元の福岡・芦屋町で行った講演。 “おばさん”と呼んだのは、岸田政権の上川陽子外相。 【画像】「麻生先生は何をたくらんで…」笑っていたという上川外相 自民党・麻生太郎副総裁「今の外務大臣はカミムラ陽子、女性ですよ。このカミムラ陽子は大したもんだぜ、これは」 上川外相を2回にわたり、「カミムラ」と呼び間違えた麻生氏は、続けて上川外相の外交手腕を評価した。 自民党・麻生太郎副総裁「俺たちから見ても『ほ~、このおばさんやるね』と思いながら、この間ニューヨークで会ったけど、少なくともそんなに美しい方とは言わんけれども。外交官の手を借りなくて、『わたしがやるからいい』って、自分でどんどん会うべき人たちは、自分で予約を取っちゃう。あんなことできた外務大臣は今までいません。新しいスター、新しい人がそこそこ育ちつつ
「献金」で麻生氏と日本医師会前会長を「刑事告発」 日本医師会系の政治団体が、麻生派に5000万円を献金していた―。 この件について「公開義務や量的制限に違反していないとはいえ脱法的献金であることは明らかで、事実上の贈収賄事件」として、『日本タイムズ』の川上道大代表が麻生太郎氏と日本医師会の中川俊男前会長を刑事告発することを決めた。 '21年9月ごろ、医師会系の「国民医療を考える会」が4000万円を、さらに「日本医師連盟」が1000万円を麻生派に献金していた。今年3月中旬、『東京新聞』がこの事実を連続追及し、問題が明らかになった。 献金があったのは、'22年度の診療報酬改定を控えた時期。財務省は医師の技術料などをプラス0.3%台前半で収めようとしていたが、日本医師会は0.5%以上を主張していた。 当時、副総理兼財務相として影響力のあった麻生氏は「あれはいかん」と中川氏に批判的立場をとっていた
岸田首相「国葬をやるなんて、誰が言いだしたんだ」と嘆く! 国民の批判から逃げた“証拠文書”を入手 社会・政治FLASH編集部 記事投稿日:2022.09.06 06:00 最終更新日:2022.09.06 09:28 「8月31日、世論の批判の高まりを受け、岸田首相は『自ら国会で説明する』と発言。『野党の術中にはまっているだけ』との指摘が多いです」(政治部デスク) 「反射的に頷いてしまうのが、岸田(文雄)さんの悪い癖。国葬をめぐる混乱は、ひとえに岸田さんにあると思う」 無派閥の自民党議員が、呆れ顔でそう話す。 9月27日におこなわれる安倍晋三元首相(享年67)の国葬。世論調査では、9月まで唯一賛成との回答が上回っていた「読売新聞」を含め、全紙で反対が多数を占める異常事態となっている。 「岸田さんは最初から、盟友だった安倍さんを丁重に見送りたいという気持ちだった。しかし安倍さんと旧統一教会、
麻生太郎財務相は10日、自民党総裁選への出馬を表明した高市早苗前総務相が物価安定2%目標を達成するまでは基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)目標を凍結すると主張していることに否定的な見解を示した。都内で1月撮影(2021年 ロイター/Issei Kato) [東京 10日 ロイター] - 麻生太郎財務相は10日、自民党総裁選への出馬を表明した高市早苗前総務相が物価安定2%目標を達成するまでは基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)目標を凍結すると主張していることに否定的な見解を示した。同日午前の閣議後会見で語った。 麻生氏は、高市氏の主張について「内容を聞いたことがない」と断ったうえで、財政目標に掲げるPB黒字化や債務残高対GDP(国内総生産)比の安定的な引き下げは、国際社会の信認を維持するうえで重要と指摘。「放漫財政をやっても大丈夫と、日本のマーケットを実験場にするつもりはな
閣議後の記者会見で菅義偉内閣の評価について答える麻生太郎副総理兼財務相=東京都千代田区の財務省で2021年9月7日午前11時10分、町野幸撮影 麻生太郎副総理兼財務相は7日の閣議後の記者会見で、自民党総裁選に菅義偉首相が不出馬を表明したことに関し、「(新型)コロナ(ウイルス感染拡大)はまがりなりにも収束し、まっとうしたという思いがあったのだと思う。尊重すべき判断だ」と述べた。東京都などの感染者数は減少傾向を見せているが、全国各地で病床逼迫(ひっぱく)が続いており、閣僚が「収束」と発言したことは議論を呼びそうだ。 麻生氏は、6日の東京都の新規感染者数が約1カ月半ぶりに1000人を下回ったことに触れ、「コロナはまがりなりにも収束して国際社会の中の評価は極めて高い。そういった意味では『まっとうした』という思いが(菅首相に)あったことは確かだ。私はそこの部分が(不出馬表明の理由として)一番大きかっ
総裁選は出馬せず、コロナ対策を優先-。テレビが伝える菅首相の声は、緊急事態宣言のさなか、どう受け止められるか=3日、福岡市西区(撮影・穴井友梨) 2日夜。菅義偉首相は、自民党役員人事の一任を取り付けるため、麻生太郎副総理兼財務相と接触した。 【写真】秋田時代、友人と実家近くの川で捕ったマスを手にする菅氏 同じ神奈川県選出で信頼する麻生派の河野太郎行政改革担当相を要職に起用できないか―。だが、麻生氏は声を荒らげた。「おまえと一緒に、河野の将来まで沈めるわけにいかねえだろ」 首相は説得を試みたが、麻生氏は最後まで首を縦に振らなかった。 もう1人、首相の後ろ盾である安倍晋三前首相にも党人事への協力を求めたが“三くだり半”を突き付けられた。首相が「孤立」した瞬間だった。 一夜明けた3日午前11時半、自民党本部8階。居並ぶ党幹部を前にした首相は静かに目を閉じた。事務方が用意した「党役員人事は6日に行
(写真左上から時計回りに)二階俊博幹事長、菅義偉首相、安倍晋三前首相、西村康稔経済再生相、麻生太郎財務相、小泉進次郎環境相 関係者の辞任が相次ぐなか、混乱続きのオリンピックが開幕。コロナの感染は拡大する一方で、政府の対応は頼りない。さらに、追い詰められている飲食店に対していじめのような圧力をかける大臣の発言にも驚かされた。オリンピック後には衆院総選挙が行われる予定だが、この国の舵取りを、今の政治家たちに任せて本当に大丈夫なのか。 【写真】嫌われ具合が一目瞭然! 落選してほしい政治家ランキング そこで週刊女性は全国の20~70歳の女性5000人を対象に、『秋の衆院選挙で落選してほしい政治家』についてアンケートを実施した。女性の“怒り”を集めた政治家はこの人たち。落選オリンピックの開幕だ!! 1位は学習しない“お坊ちゃん” 1794票を獲得して、最も落選してほしい政治家となったのは麻生太郎財務
東京五輪開会式・閉会式のディレクター小林賢太郎氏が1990年代のコントで「ユダヤ人大量惨殺ごっこ」とホロコーストをジョークにしたことで解任された。米メディアも開会式直前に起きた小林氏解任劇を続々報じたが、同時に、東京五輪をめぐってこれまで起きた”一連の恥”もあらためて指摘している。 東京五輪をめぐる“一連の恥” NBC系列のCNBCは小林氏のスキャンダルについて「内外で怒りを引き起こしてきた東京組織委員会の一連の恥の中では直近の恥だ」とし、USA Today紙も「東京組織委員会、そして特に開会式チームにとっては、一連の恥の中では直近の恥だ」と報じている。 “一連の恥”とは、今回の小林氏の恥はもちろん、その直前に、障害のあるクラスメイトを虐めていたことを昔の記事で告白していたことが判明した、開会式の作曲担当の小山田圭吾氏が辞任した恥や、3月に東京五輪の開閉会式の演出を統括するクリエイティブデ
麻生副総理兼財務大臣が、過度の疲労により入院している東京都の小池知事をめぐり「自分でまいた種」などと発言したことについて、自民党の二階幹事長は、問題外だという認識を示しました。 麻生副総理兼財務大臣は、先週25日に東京都議会議員選挙の応援演説を行った際に、過度の疲労により入院している東京都の小池知事をめぐり「都民ファーストの会の国会議員がいないから、知事が全部やり、過労で倒れた。同情している人もいるかもしれないが、そういう組織にした。自分でまいた種でしょうが」などと発言しました。 これについて、自民党の二階幹事長は、29日の記者会見で、記者団から麻生氏の発言について見解を問われたのに対し「問題外だと思うから、答弁しない」と述べました。 一方、二階氏は小池知事について「ゆっくり静養して回復し、東京都のリーダーとして引き続き、活躍いただくことを希望し、期待している」と述べました。
麻生太郎財務相(80)が25日、同日告示された東京都議選の自民党新人候補の応援演説で、過労で休養している小池百合子都知事(68)について「自分でまいた種でしょうが」と述べた。 【写真】小池百合子氏がまさかのショーパン始球式 「麻生と言えば失言。失言と言えば麻生」。そう皮肉られるほどのレベルだが、今回もネット上では「どんだけ上から目線なんだ」「さすがにこれはひどい」「あなたも自分でまいた種を刈り取って下さい」など批判が殺到している。 麻生氏の失言はこの1年だけでも、ごまんとある。今年3月には記者団を前に「マスクなんていつまでやるのか」と発言し大炎上。昨年10月には自身の政治資金パーティーの場で、コロナ禍の影響を受けた家庭を支援するために支給された特別定額給付金について「当然貯金が減るのかと思ったら、とんでもない。その分だけ貯金は増えました。全然、金には困っている方の数は少ない」と持論を展開し
過去約1年間の政治家による公的発言の中から、ジェンダー差別やジェンダー格差を容認しているとして見過ごせない問題発言8件を選び、インターネットで投票を募ってワースト1位を決定する試みが始まった。 投票は今回で4回目。過去2回は麻生太郎副総理兼財務相がワースト1位だったが、今回は候補リストから外れている。代わりに多くランクインしたのが地方議員たちだ。 投票を実施するのは、三浦まり・上智大学教授らの「公的発言におけるジェンダー差別を許さない会」。 前回のワースト1位に選ばれたのは、「子どもを産まなかったほうが問題」という麻生氏の発言だ。個人のリプロダクティブ・ヘルスライツに踏み込み、かつ、少子化の責任を個人に押し付けて政治家の責任を放棄したものとして批判され、投票総数7593票のうち34%である2588票を占める、ぶっちぎちの結果だった。 ちなみに2位は安倍晋三前首相の選挙応援演説での「お父さん
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