(尾藤 克之:コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員) 最近、街中で大きなバッグを背負った人を見かけます。飲食店の宅配代行サービスとして人気を集めている「ウーバーイーツ」。その配達員らで作る労働組合が、報酬を引き下げられたなどとして団体交渉を申し入れました。会社側は「配達員は労働者にはあたらない」として、団体交渉に応じない構えです。 12月5日の会見には連合会長も同席しました。「団交拒否というのは本来ありえない話ではないかと」(連合・神津里季生氏)。ウーバーイーツユニオンは現時点では労働委員会に認定されていませんが、その動向には注目が集まっています。もしあなたが同じように、会社から報酬減額などを一方的に通知された場合、どのように対峙すればいいのでしょうか。 実は会社と闘うことは簡単ではない 「報酬の一方的な引き下げ」。たしかに悔しいのはわかります。会社に仕返しをしたい、上司に一泡吹