空港運営のサイバーセキュリティを最新化するフォーティネットの統合型のセキュリティ
提供: フォーティネットジャパン
本記事はフォーティネットジャパンが提供する「FORTINETブログ」に掲載された「フォーティネットのユニファイドSASEによる空港運営会社の最新化」を再編集したものです。
空港運営会社は航空ビジネスの最前線に立っており、毎日何百万人という乗客の安全を確保し、数千便ものフライトを円滑に運航する責任を負っています。その責任は極めて重大です。運航中の不手際や保安上の不備は乗客の安全を脅かすだけでなく、多大な金銭的損失や航空会社ならびに空港の評判失墜の原因となります。さらに、効率の悪さやシステム障害は、広範囲に及ぶ遅延、乗り継ぎミス、顧客の不満につながる可能性があります。
ネットワークの最新化によるパフォーマンスとセキュリティの向上
ある大手国際空港運営会社は、これらの課題に対処するために、包括的でコスト効果の高いセキュリティソリューションの導入が必要であると気づきました。システムの刷新が急務であることは誰の目にも明らかでした。同社の複雑なネットワークインフラによって、各地の空港の効率的な管理と安全確保は難しくなっていました。一方、ネットワークセキュリティソリューションの操作が煩雑なため、アクセスプロビジョニングに長時間を要していました。
同社はさらに広い視点から、目前にあるサイバーセキュリティ脅威がより巧妙化し、その規模が拡大していることも認識していました。攻撃を防ぎ、重要な資産とデータを保護するには、高度な脅威インテリジェンス機能を導入する必要がありました。また、リモートワーク機能への対応も必要でした。同社は、リモートワーカーがアプリケーションやデータにアクセスしやすくすると同時に、データのセキュリティとコンプライアンスも強化したいと考えていました。
フォーティネットのユニファイドSASEを使用した包括的かつ統合型のセキュリティ
これらの課題を解決するために、空港運営会社はフォーティネットのユニファイドSASEを中心とするフォーティネットのソリューションを採用しました。ユニファイドSASEはシングルベンダー方式のSASE(セキュアアクセスサービスエッジ)ソリューションで、SD-WANとクラウド配信型のセキュリティサービスエッジ(SSE)を統合し、ネットワークエッジとリモートワーカーにネットワークとセキュリティの機能を提供します。追加のセキュリティ機能はFortiGuard AI活用セキュリティサービスから提供されます。これらはベストオブブリードのセキュリティ機能であり、FortiGuard Labsから得た最新の脅威インテリジェンスを統合し、最も複雑なセキュリティ脅威にも対抗できるよう防御を強化します。
フォーティネットの包括的なソリューションは、統合プラットフォーム機能、一元管理、優れたパフォーマンスとコスト効果、リモートユーザー向けのセキュアアクセスなどの点で、競合するテクノロジーよりも抜きん出ていました。
フォーティネットのユニファイドSASEの採用を決定づけた要因は、フォーティネットが国内にSASE POP(Point of Presense)を開設したことでした。これは、アプリケーションとデータへの低遅延で高パフォーマンスなアクセスを実現するというフォーティネットのコミットメントを明確に示すものであり、空港拠点での重要な業務にとって大きなメリットとなります。
ローカルPOPは、さまざまな面でこの空港運営会社に貢献しています。第一に、ネットワーク接続の冗長性と耐障害性を確保することで、ダウンタイムを最小限に抑え、重要なサービスとアプリケーションへの継続的アクセスを維持します。これにより、円滑な運航と快適なユーザーエクスペリエンスが実現されます。第二に、POPはお客様の要求に応じて拡張できるため、将来の要件にシームレスに適応できる柔軟なセキュリティアプローチを実行できます。
第三に、ネットワークトラフィックとセキュリティポリシーに対する可視性と制御が向上するため、セキュリティインシデントのプロアクティブな監視と迅速な対応が可能になります。最後に、コンプライアンスの面でもメリットが得られます。機密データは国の管轄区域内で処理され、法的要件が満たされるため、データ主権に関する法律を遵守することができます。
導入と構成の最適化による早期の価値実現
この空港運営会社は、フォーティネットのテクノロジーとセキュリティサービスに加えて、15分のレスポンス時間で24時間365日体制のデバイスサポートが受けられるFortiCare Eliteも使用しています。さらには、サービスの設計と移行を行うFortiCareプロフェッショナルサービスにも契約しました。このサービスを利用して、最適化された構成によるシームレスな導入を実現し、レガシーシステムからの移行を効率的に進めることができました。こうした協調的アプローチによって同社の価値実現が早まり、移行時における業務の中断も最小限に抑えられました。
フォーティネットのユニファイドSASE、統合脅威インテリジェンス、およびプロフェッショナルサービスは、同社のニーズに合致した組み合わせであり、前向きな変化を促しビジネス目標を達成するには最適の選択肢でした。
複雑さの軽減、セキュリティの強化、コストの削減
空港運営会社がフォーティネットのソリューションに期待する主な利点は、セキュリティオペレーションの合理化です。つまり、多数の空港でフォーティネットの一元管理機能を活用し、複雑さを軽減して効率性を高めることです。一方、フォーティネットの統合脅威インテリジェンスは、サイバー脅威に対する高度な防御を提供し、重要な資産とデータに適した安全な環境を維持します。サイバー脅威に対するこうした堅固な防御によって、多大なコストが生じるセキュリティ侵害のリスクと、それに関連する金銭的損失を最小限に抑えることができます。
重要な点は、このソリューションによって同社がリモートワーカーのエクスペリエンスを改善できるということです。フォーティネットのユニファイドSASEは、アプリケーションとデータへの安全かつシームレスなアクセスを実現し、生産性と協調性を向上させます。
同社はセキュリティとパフォーマンスの改善だけでなく、大幅なコスト削減も期待できます。フォーティネット セキュリティ ファブリックを通じて提供されるフォーティネットの統合型ソリューションは、より迅速な導入と効率的な管理を目的としています。一方、統合プラットフォームはメンテナンス業務を簡素化し、管理とセキュリティに費やす時間を短縮します。その結果、運用効率が高まり、メンテナンスのオーバーヘッドが削減され、セキュリティへの投資は最適化されます。
フォーティネットの総合的かつ統合されたセキュリティアプローチによって、この空港運営会社はネットワークとセキュリティを最適化し、従業員、航空会社、空港利用者の期待に沿った、よりレジリエントで安全かつ高パフォーマンスなアプローチを実現しました。
フォーティネットのユニファイドSASEが運用を簡素化しつつ、Web、クラウド、アプリケーションへのユーザーアクセスを保護する方法についてはこちらをご覧ください。