CSSレイアウトのおかげで昔に比べてめっきり減ったとはいえ、Tableタグを使う機会はなくなったわけではない。表組みで見せたほうが分かりやすいコンテンツなら、当然Tableタグの出番となる。だが、Tableはパッと見で構造が分かりにくく、手で書くのは面倒、という人も少なくないだろう。
もちろん、Dreamweaverなどのオーサリングツールの力を借りてもいいが、おなじみの「Excel」を使って簡単にTableを作れるツールがある。安形 康氏作の「XLS2HTMLTable」というフリーソフトだ。Excelのアドインとして動作するXLS2HTMLTableは、指定した範囲のExcelワークシートをシンプルなHTMLに変換してくれる。2002年のリリースと少々古いツールだが、編集部ではWindows XP/Excel 2003環境で動作を確認した。
インストールも使用方法も簡単だ。作者のWebサイトまたはベクターからダウンロードしたXLAファイルを、[ツール]→[アドイン]→[参照]で選択。「有効なアドイン」にチェックを入れると、[ツール]メニューの中に[XLS2HTMLTable]の項目が追加される。
実際に使用する際は、ワークシート上でTableに変換したい範囲を選択して、先ほどの[ツール]→[XLS2HTMLTable]をクリックすればいい。すると、作成するTableの幅やボーダー、背景色などを設定できる設定ダイアログが表示される。基本は何も変更せずに、そのまま[Execute!]を押すだけ。あっという間にHTMLへ変換される。
[Preview]を押すとそのままブラウザーでのプレビューが、[Copy All]を押せばソースコードのクリップボードへのコピーができる。あとはHTMLの中から不要なタグを取り除き、必要に応じてCSSで見た目を調整すれば完成だ。
“作表ツール”として使いなれたExcelをTableタグジェネレーターに変えてくれるXLS2HTMLTableなら、自分で作った表だけでなく他人からもらったExcelデータも手軽にWebに流用できる。Excel標準のHTML書き出し機能と違って生成されるHTMLもシンプルなので加工がしやすく便利だ。ぜひ試してみよう。
