脱線のいすみ鉄道「3月再開で調整」 大多喜町長

脱線したいすみ鉄道の車両=10月、いすみ市苅谷
脱線したいすみ鉄道の車両=10月、いすみ市苅谷

 大多喜町の平林昇町長は10日、脱線事故で全線運休が続いているいすみ鉄道に関して報道陣の取材に応じ、来年3月までをめどに大多喜-大原間で先行的に運行再開する方向で固まりつつあることについて、おおむね事実と認めた。

 平林町長は、国の運輸安全委員会から最終的な報告がないと前置きしながらも「その方向で調整している。JRも再開に向けて工事業者の手配を進めている。(利用客の大半を占める)大多喜高校のこともあるので、なるべく早く公表したい」と明かした。

 その上で大多喜-上総中野間については「(大多喜-大原間の運行再開に)続けていかないといけない。(再開時期のずれが)空いてしまうと、難しい話になる。今月中に(同鉄道には)大多喜-上総中野間の(復旧工事の)予算を確認してもらいたいとお願いしている」と話した。


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