「私の燃やす幾多の橋よ、行く手を照らしたまえ」ーパリで開催されたヴェトモン(VETEMENTS)のショー。そのバックステージに佇むデムナ・ヴァザリアのTシャツには、こう書かれてあった。バレンシアガ(BALENCIAGA)の新アーティスティック・ディレクターに就任した際も、今回、弟グラムとともに現れたときも、デムナの服装は同じ。マルタンマルジェラ時代に学んだ大胆でオーバーサイズなシルエットとワイドなショルダーではなく、地味なストリート風のスウェットトップにリサイクルジーンズである。 「制服について考えていることが多いですね」と、35歳のデムナは、ソ連での子ども時代を振り返る。「社会で使用されている制服が好きなんです。制服の持つメッセージが、誰にとってどんな意味を持つのかというようなことがです。昔、警備員のシャツを着ていると、よく警備員と間違えられました。洋服自体が、何らかの意味を内包している
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