1つの出会いがトミタ夢工場との接点に 先述した通り、グリーンロードモータースのEVプラットフォームは、どんなボディデザインでも自由に選べる。にもかかわらず、小間氏がトミーカイラZZにこだわったのは、1つの出会いがあったからだ。 もともと、トミーカイラZZは、公道を走れるレーシングカーとして1997年に発売された。その当時は、イギリスで生産し、日本に逆輸入するという形で販売していた。発売当初は、生産地である欧州の認証基準をクリアしていれば国内でも走行させられたが、運輸省令による保安基準改正により、輸入車も国内の認証基準に適合させる必要が出てきた。このため、発売中止を余儀なくされたという歴史がある。当時のトミーカイラZZは、400台以上の受注残がありながら、市場には206台しか出回らず“幻のスポーツカー”となった。 小間氏が、グリーンロードモータースの立ち上げ時に技術者を募集したところ、初めて