社民党の福島瑞穂党首は12日、金沢市で講演し、菅直人首相が、自衛隊派遣を念頭に朝鮮半島有事の日本人救出計画を策定する意向を示したことについて「これはひどい。自衛隊を派遣すれば、戦争に突入するかもしれない」と批判した。 「民主党の一部の人たちが、自民党のやらなかったことをやるんだと意気込んでいる。大変な危惧を抱いている」と述べた。
鳩山前首相は11日、BS朝日の番組収録で、亀井静香前金融・郵政改革相の辞任について、「亀井氏の取った措置、立場は立派だ。責任は取るが、連立離脱はしない。そこは社民党と国民新党の違いだ」と述べ、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題で連立政権を離脱し、鳩山政権崩壊のきっかけを作った社民党への恨みを口にした。 鳩山氏は、普天間問題では米国や外務、防衛両省が沖縄県名護市辺野古への移設にこだわったと指摘し、「国家戦略局(室)がもっとがっちりしていれば指導力を発揮できたが、そういう状況にできなかった」と自らの力不足を嘆いた。 当時の菅副総理や小沢民主党幹事長が同問題に関与しなかったことについては、「何度も小沢幹事長に会ったが、『こちらに任せる』という話だった。菅さんはタッチしたかったと思うが、財政を扱うことも非常に大事な時期だから、こちらで引き取った」と語った。
社民党が27日夜、国会内で開いた拡大三役会議は、政府の対処方針の扱いをめぐって紛糾し、激しい応酬が約2時間続いた。 対処方針の受け入れを拒否する党首の福島消費者相に対し、重野幹事長や又市征治副党首、阿部知子政審会長らが早期決着を激しく迫る構図となった。 「党首の責任を果たしていない。このままなら罷免するぞ」 又市氏は党首の「解任」をちらつかせた。それでも福島氏は「対処方針にはサインはしない」と、譲歩しなかった。社民党が「分裂含み」に陥った背景には執行部内の根深い対立がある。 福島氏は普天間問題での徹底抗戦が党の存在感を高め、夏の参院選でも有利になるとみている一方、又市氏らは連立政権に極力亀裂を入れないことを最優先してきた。 福島氏が参院選で改選期を迎え、比例選での3選を目指すことも双方の感情的対立の一因となっている。執行部内に「福島氏の行動は自らの選挙向けだ」(党幹部)といった不信感がある
自衛隊は合憲か違憲か――。国の基本施策をめぐって、かつての自社さ連立政権の仲間が1日の衆院予算委員会でもめた。 発端は社民党党首の福島瑞穂少子化担当相。自民党の額賀福志郎元防衛庁長官が「自衛隊は合憲ですね」と質問すると、福島氏は「自衛隊の違憲、合憲については結論を出していない」と答弁した。 自民党、社会党(社民党の前身)や新党さきがけは1994年6月に連立政権を樹立した。額賀氏は福島氏の答弁にあきれ、社会党の村山富市首相が同年7月に自衛隊合憲と認めたことに触れ、「われわれは社会党に合憲と打ち出させた」と強調した。 これに対し、さきがけ政調会長だった菅直人財務相は自衛隊合憲の連立合意について「(村山)首相指名の段階では合意はなかった。私はその現場にいました」と反論。額賀氏は「本末転倒だ。あなたたちは政権発足から半年もたっている」と言い返した。
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