はじめに その昔(2000年代初頭)、Rを初めて学ぶときには、CRANのホームページから英語のマニュアルを入手し、読むしかありませんでした。いくつかのRの教科書がすでに出版されていましたが、多くの教科書はプログラミングの入門については取り扱っておらず、統計手法の使い方、高度な統計について、あるいはパッケージのマニュアルなどについての説明が記載されていました。2000年代初頭に大学生であった私にはRはとても難しく、英語のマニュアルも読めず、インターネットに落ちているコードをコピペしては自分のデータを入力し、使い方もよくわからずに統計の計算をしていたものでした。簡単な統計はExcelや、怪しげなフリーソフトを用いて行っていました。どのソフトにも手法がないような統計の手法にだけ、Rを用いたのです。 時は流れ、2010年代、私は再びRと向き合うことになりました。その当時、研究で得たデータに対して、